鍵はシリンダーが命!

鍵穴に鍵を差し込んで回す部分を「シリンダー」といいます。カギ製品は、鍵とシリンダーの関係は一対一で、間違った鍵では回転しないようになっています。当たり前ですが、鍵穴に合っていない他の鍵では刺さりません。似たような形状の鍵を誤って差し込んでしまった場合、回らないだけではなく抜けなくなってしまうようなこともありますので、事故にならないように注意が必要です。

シリンダーの仕組みについて簡単に触れますと、シリンダーの内部にはいくつもの凸凹(数個の“ピン”といわれる突起)があり、鍵の凸凹と正確にマッチングした時だけシリンダーが回転できる仕組みと構造をしています。鍵を紛失してしまった場合はピッキングで開錠しますが、シリンダー自体の破損または鍵穴が損傷してしまっていると取り替えるしかありません。いたずらされて鍵穴が潰れてしまった場合や、ドライバーのような金属棒で鍵穴が塞がってしまってどうにもならないような場合は、修理というより取り替えたほうが安く上がると思います。それほど錠前(カギ)での重要な部分はシリンダーといえます。

犯罪的なトラブルだけではなく、「なんでこんなことになっちゃったの!?」というようなこともあります。鍵穴に正しい鍵を差し込んで施錠・開錠の際、鍵が折れてしまったというケースがあります。そのような場合は、無理して回転させようとしたり、抜こうとしたりしないでください。かえって修理ができない取り返しのつかない状態になってしまうこともあります。こんなトラブルに見舞われてしまったときは、まずは鍵屋に連絡していただくことが費用軽減につながると思います。1年間にこのような修理の依頼は結構ありますので、鍵が少しでも破損しているのを見つけた場合は使うのをやめて、スペアーキーに取り替えましょう。